公開日 2023年04月01日
令和5年4月1日からシルガード9(9価ワクチン)が定期接種の対象になります
シルガード9(9価ワクチン)については、リーフレットをご覧ください。
平成9年度生まれ~平成18年度生まれの女性へ 9価ワクチンを公費で接種できるようになりました[PDF:1.24MB]
積極的勧奨の再開について
平成25年度から予防接種法に基づく定期接種となったヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種については、平成25年6月から積極的な勧奨が差し控えられておりましたが、最新の知見を踏まえ、接種勧奨を再開することとなりました。
これまで積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への救済措置として、従来の接種対象年齢を超えて接種を行うこととなりましたのでお知らせいたします。
既に任意接種(自費)を受けた方は補助の対象になる場合があります
積極的な勧奨が控えられていた期間に定期接種の対象となっていた方が、定期接種の対象時期(小学6年生から高校1年生相当まで)を過ぎてから任意で接種した費用に対して一部助成を行っています。
対象者や申請方法などの詳細は、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種を任意接種(自費)で受けた方へのお知らせをご確認ください。
ヒトパピローマウイルスとは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くの人が感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。100種類以上の型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%は、HPV16型・18型感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から十数年かけて子宮頸がんが発生すると考えられています。
子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合は治療は難しいとされています。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンとは
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(HPVワクチン)は、子宮頸がんの原因に多い16型・18型に効果があります。
現在、定期接種として接種できるワクチンは「サーバリックス(2価ワクチン)」、「ガーダシル(4価ワクチン)」、「シルガード9(9価ワクチン)」の3種類です。
原則、同じ種類のワクチンを3回接種し、標準的な接種間隔で3回の接種を完了するためには、6か月の期間が必要です。
なお、原則同じ種類のワクチンで接種完了することとしますが、交互接種における安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることから、医師と被接種者がよく相談した上で、途中から9価HPVワクチンを接種すること(交互接種)も可能です。ただし、交互接種を行う場合は2価または4価HPVワクチンへの変更は認められていないことにご注意ください。
ワクチンの種類 | 回数 | 接種間隔 |
シルガード9(9価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の2か月後) 3回目:2回目から3か月以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
サーバリックス(2価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の1か月後) 3回目:1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
ガーダシル(4価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の2か月後) 3回目:2回目から3か月以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
キャッチアップ接種の対象者
以下の3点全てに該当する方が接種対象者です。
- 平成9(1997)年4月2日から平成19(2007)年4月1日生まれの女性
- 接種当日、大田原市に住民登録がある方
- 過去にHPVワクチンの接種を任意接種(自費での接種)も含めて合計3回受けていない方
過去に接種していて3回接種が完了していない方への注意事項
- 接種の中断により3回の接種が完了しておらず、前回の接種から時間が経っている場合でも、初回からやり直さずに残りの回数を接種します。その場合は、母子手帳などで過去に接種したワクチンの種類を必ず確認してください。
- (母子手帳に記録がない場合)小学6年生~高校1年生の間に公費(無料)で接種している場合は、接種時に住民登録のあった自治体や接種医療機関に接種記録が残っている場合がありますのでお問い合わせください。ただし、接種から6年以上経過している場合は接種記録が残っていない恐れがあります。
- 過去に接種したワクチンの種類が確認できない場合は、医師にご相談ください。
料金
無料(令和4年4月1日から令和7年3月31日まで)
この制度は、令和4年度から令和6年度まで3年間の時限措置となります。
持ち物
母子健康手帳、保険証等
予診票は、医療機関にあります。
受け方
事前に医療機関に予約をして、予防接種を受けてください。実施医療機関については、定期予防接種のお知らせ記事内「令和5年度予防接種実施医療機関一覧(こども)」をご覧ください。
市外の医療機関でも、栃木県内定期予防接種の相互乗り入れ事業に参加している場合や、市と直接契約を結んでいる場合には、事前の手続等は必要なく接種を受けることができます。対象医療機関を知りたい場合は市健康政策課(電話23-8975)までお問い合わせください。
なお、これら以外の医療機関や、県外の医療機関での予防接種を希望する場合には、別途事前手続きが必要になります。必ず事前に市へお問い合わせください。
接種前後の注意
- 予防接種は、体調の良いときに行うことが原則です。
- 接種前に受けた予防接種の有無、種類を確認し、かかりつけ医に相談しましょう。
- 異なるワクチンとの接種間隔にご注意ください。新型コロナワクチン接種を受ける場合、前後13日以上の接種間隔を空ける必要があります。
予防接種を受けることができない方
- 明らかに発熱している方(37.5℃以上)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 受けようとする予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシー(接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応)を起こしたことのある方
- 明らかに免疫機能に異常がある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
予防接種を受けるとき、医師とよく相談しなければいけない方
- 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
- 予防接種で接種後2日以内に発熱したことがある、または、全身性発疹などのアレルギーと思われる症状がみられた方
- 過去にけいれんの既往のある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 接種しようとするワクチンの成分に対し、アレルギーをおこすおそれがある方
- 妊娠又は妊娠している可能性のある方
- ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方
接種を受けた後の注意事項
- ワクチンを接種した後、30分ほどは背もたれのある椅子等の体を預けられる場所に座って様子を見てください。ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。
- ワクチンを接種した日は、はげしい運動はやめてください。
- ワクチン接種後も、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
ワクチン接種による副反応
HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。接種後に体調の変化が現れた場合、接種を行った医療機関やかかりつけ医に相談してください。
栃木県では、接種後に気になる症状が出た方からの相談窓口を設置しています。
- 【総合相談窓口】栃木県保健福祉部感染症対策課 TEL:028-623-3089
- 【教育に関する相談窓口】栃木県教育委員会事務局学校安全課 TEL:028-623-3418
健康被害について
定期予防接種により万が一健康被害が生じ、予防接種と健康被害の因果関係が認定された場合は、予防接種法に基づく給付の対象となります。
【参考】予防接種健康被害救済制度(厚生労働省ホームページ)
厚生労働省作成リーフレット
平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(H9.4.2~H18.4.1)までの女性へ大切なお知らせ[PDF:2.57MB]
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)[PDF:4.46MB]
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)[PDF:3.87MB]
関連リンク
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