公開日 2024年04月09日
禁煙学術ネットワークでは、2010年から「スワンスワン(吸わん吸わん)で禁煙を」をスローガンに、毎月22日を「禁煙の日」としています。
大田原市の喫煙状況
- 市民健診を受診した、40歳から74歳までの国民健康保険加入者の令和5年度の喫煙率は、大田原市が13.8%、栃木県が12.2%であり、栃木県と比較すると高い状況が続いています。
- 乳幼児のいるご家庭の喫煙状況については、令和5年度のすこやか親子アンケート結果によると、父親においては、子どもの年齢に関係なく35%前後と高い状況でした。
喫煙による健康影響
喫煙者本人の健康影響
たばこの煙には多くの有害物質が含まれており、肺がんをはじめ全身の様々ながんの原因になるだけでなく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)・生活習慣病・歯周病などの全身の病気、感染症の重症化など、病気の発症原因になります。
受動喫煙による影響
受動喫煙の原因は、副流煙(たばこの先から立ちのぼる煙)と呼出煙(喫煙者が吐き出す煙)が混ざった空気です。たばこの害は吸っているご本人だけでなく、吸わない方も「受動喫煙」という形で煙を吸い込むことによって健康被害があります。
子どもへの受動喫煙の影響
喘息や乳幼児突然死症候群(SIDS)になるリスクが高まるなど、受動喫煙の健康被害は大人だけでなく子どもにもあります。身体が発達途中の段階にある子どもは、受動喫煙の悪影響が出やすくなります。
加熱式たばこも「たばこ」です
加熱式たばこは、たばこの葉を利用した「たばこ」です。加熱式たばこの主流煙にはニコチン以外の有害化学物質の量は少なかったと報告されていますが、安全なレベルというものはなく、喫煙者と受動喫煙者の間に悪影響を及ぼす可能性が否定できないと考えられています。
禁煙の効果
禁煙の効果は禁煙直後からはじまります。禁煙を継続することで、肺がんをはじめ、さまざまな病気のリスクが下がります。長年喫煙されている方は、禁煙してももう遅いと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。世界各国の研究をまとめたアメリカの報告によると「禁煙は性別・年齢・喫煙による病気の有無を問わず、すべての人々に大きくかつ迅速な健康改善をもたらす」ということが明らかになりました。
禁煙をはじめませんか?
たばこに含まれるニコチンにはアルコール以上に強い依存性があり、「やめよう」と思っても自身で取り組むにはなかなか難しいことがあります。禁煙補助薬や禁煙外来を使用すると、自力で行うよりも禁煙成功率が上がると言われています。自身のため、身近な大切な人のためにも、この機会に禁煙をはじめませんか?
大田原市内の禁煙外来の一覧についてはこちらをご覧ください。
お問い合わせ
PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード