木造虚空蔵菩薩坐像(もくぞうこくうぞうぼさつざぞう) 市指定有形文化財(彫刻)

公開日 2021年03月11日

  • 所在地  大田原市湯津上 霊牛山威徳院極楽寺本堂
  • 保存団体 威徳院
  • 寸法、重量、材質等  本体 像高 27.2cm
               光背 全高 49.1cm
               総高    75.8cm
               木製(ヒノキ材製か)
  • 年代または時代  江戸時代、文政4年(1821)

 平成30年に修理した際、光背の裏面から江戸時代の墨書銘が発見され、宇都宮明神(現宇都宮二荒山神社)前に仏所を構えていた「高田運秀」によって、文政4年(1821)に制作されたものと判明いたしました。運秀の作品は県内で46例確認されています。
 高田一門は、慶長年間に美濃国高田郡(現岐阜県養老町)から益子を経て宇都宮に移住し、下野の国内で最も活発に造仏活動を行い、特に6代運応と本像を制作した7代運秀の時代が最も栄えた時期といわれています。
 修復によって文化財として良好な状態に保たれ、制作者の高田運秀や高田一門の活動の広がりを確認でき、さらに明治初年の火災で全焼した威徳院の来歴を知り得る数少ない資料です。

       
       本体及び光背             台座

  

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