すこやかな妊娠のために

公開日 2022年10月05日

 このページでは、「子どもがほしいと思ったときにはなかなか子どもができず辛い思いをした」という方を減らしたいとの思いから、栃木県が発行している、パンフレット「ようこそ!すこやか妊娠サポートセミナーへ」をご紹介します。 

 妊娠出産は個人の選択であり、決して「子どもを産む」ことが人生の通過点とは限りません。しかし、知らずに選択ができなかったことと、知っている中で自分で選択をしたこととではその後の人生の充実度が変わっていくのではないでしょうか。 

 また、女性だけが知っていればよいというものでもありません。ライフプランに結婚や子どもを持つことを考えている男性にも知ってほしい知識です。正しい知識を持ち、人生の選択の手助けとなればと願っています。

 以下、パンフレットから抜粋した情報を中心に、各種情報を掲載しています。



あなたの将来の夢はどんなことですか?
あなたの望む未来の実現にむけて、ライフプランを考えてみませんか!
ライフプランを考える前に、「知っておきたい豆知識」をご紹介します。

妊娠・出産には適した時期があります

「何歳までに結婚したい」「子どもは2人ほしいな…」など、将来の家族について考えたことはありますか?

「生理があれば」「射精ができれば」「男女とも健康なら」いつでも妊娠できる!と考えている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

 卵子の元となる細胞は、生まれた時から女性の体内にあり、後から新しく作られることはありません。そのため、年齢を重ねるほど卵子へのダメージが蓄積し、老化が進みます。

 また、子宮や卵巣の病気、環境汚染、過剰なストレス、偏った食生活、体の冷えや喫煙習慣は、卵子の老化を加速させてしまいます。老化してしまった卵子を若返らせることはできません。一般的に、女性の妊娠適齢期は25歳から35歳くらいと言われています。

 男性も、精子は毎日新しく作られますが、加齢とともに作られる精子の数は減り、動きも悪くなるため、受精しにくくなります。

 日頃から、生活習慣や食生活に気をつけて、健康的な生活を心がけましょう。

若いときの生活習慣が妊娠に影響することもあります

  • 喫煙は卵子の質の低下や精子数を減少させたり、赤ちゃんにうまく栄養が届けられず、低体重児が生まれることがあります。
  • 無理なダイエットは、女性ホルモンの分泌に影響して生理がストップしたり排卵しにくくなったりします。

女性の方、自分の身体の状態を知るために基礎体温を測りましょう!

基礎体温は、朝目覚めた直後の体温のことです。女性の体温は、ホルモンのバランスにより、一定の範囲内で、周期的な変化をしています。基礎体温をつけることで、月経周期のパターンや排卵の有無、妊娠しやすい(しにくい)時期などがわかります。

「妊娠等に関する Q&A」

Q.性感染症って?

A.性交やオーラルセックスによって相手にうつる病気を性感染症といいます。早めに治療すれば治すことができるものもありますが、再発することも多く、治療が不完全だと慢性化することもあります。がんや不妊症などの原因になることもあります。

 性感染症に「感染しないこと」「感染させないこと」が第一です。予防にはコンドームが有効ですので、性交の際は、初めから終わりまでコンドームを装着しましょう。パートナーから再び感染することもありますので、気になる症状があるときは、必ずパートナーと一緒に検査・治療を受けましょう。

 栃木県では、5か所の広域健康福祉センターと宇都宮保健所で、HIV感染症、性器クラミジア、梅毒及び淋病の検査を、原則として無料・匿名で行っています。気になる方はご相談ください。

県北健康福祉センター

所在地:大田原市住吉町2-14-9
TEL:0287-22-2679

 

Q.低用量ピルは、避妊や月経痛に効果があるってホント?

A.低用量ピルは避妊のための薬剤で、正しく服用すれば99%以上の避妊効果があります。ただし、性感染症の予防にはならないので、コンドームと併用することで、自分の身体を守ることにつながります。また、避妊効果以外にも、月経痛の改善や、月経時期のコントロールもできるので、詳しくは、お近くの産婦人科に相談してください。

 

Q.市販されている妊娠判定キットって信用できる?

A.市販の妊娠診断補助試薬(妊娠判定キット)により、妊娠しているかどうかを検査することができます。使用する場合は、説明書をよく読んで確認してください。検査で陽性となっても、流産や、子宮以外の場所に妊娠している「異所性妊娠」などの可能性もあるので、早めに医療機関での診察を受けましょう。

 

Q.もしも、避妊に失敗してしまったら?

A.72時間(3日)以内に産婦人科を受診し、緊急避妊ピルを服用することで緊急避妊ができます(100%の効果ではありません)。出来るだけ早く、産婦人科を受診しましょう!
 また、栃木県では、妊娠等に関する不安や悩みを、専門の相談員に電話やメールで相談できる窓口を開設しています。お悩みの方は、ひとりで抱え込まずに相談してください。

にんしんSOSとちぎ

TEL:050-5526-4662
電話相談受付時間:火曜日 午前10時から午後2時まで、土曜日 午後2時から午後6時まで

  

Q.もしも、性被害にあってしまったら、どこへ相談すればよいですか? 

とちぎ性暴力被害者サポートセンター「とちエール」は、性犯罪・性暴力被害にあわれた方を総合的に支援するための相談窓口です。
性別・年齢にかかわらず、どなたでも安心して相談してください。
電話相談と来所相談(栃木県済生会宇都宮病院内)を実施しています。相談は無料です。

とちぎ性暴力被害者サポートセンター「とちエール」

TEL: 028-678-8200 または #8891

詳しくは、栃木県ホームページ(外部サイト)をご覧ください。

 

お問い合わせ

子ども幸福課
母子健康係
住所:栃木県大田原市本町1丁目4番1号 本庁舎3階
TEL:0287-23-8634
FAX:0287-23-7632

PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。

Adobe Acrobat Readerダウンロード