両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず) 県指定有形文化財(絵画)

公開日 2017年03月13日

  • 指定年月日 昭和63年4月8日
  • 所在地 大田原市黒羽向町185 明王寺
  • 所有者 明王寺
  • 員数 2幅
  • 製作年代 室町時代
  • 大きさ
    • 金剛界(こんごうかい)曼荼羅図 縦126.0センチメートル 横121.0センチメートル 絹本著色 軸装
    • 胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅図 縦126.5センチメートル 横120.0センチメートル 絹本著色 軸装

 曼荼羅は、真言密教の世界観を図示したもので、両界とは金剛頂経(こんごうちょうぎょう)による金剛界と、大日経による胎蔵界のことです。金剛界は智の世界で、男性的原理に基づく世界ともいわれ、胎蔵界は理の世界で女性的原理に基づく世界ともいわれています。

 金剛界曼荼羅には忍者のような智拳印(ちけんいん)の大日如来像が中央上部に描かれ、全体が九会(え)に区分されて、1,461尊が描かれています。人の心中にある仏心を自覚させて、即身成仏(そくしんじょうぶつ)に至る道を示すものとなっています。

 胎蔵界曼荼羅では定印(じょういん)の大日如来像が中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)の中央に配され、全体が13大院に区分されて、414尊が描かれています。まるで胎児が母胎の中で育まれ、成長していくように人が菩提心(ぼだいしん)に目覚めて、悟りに導かれていく様が展開しています。

 金剛界曼荼羅図 金剛界曼荼羅図

 胎蔵界曼荼羅図 胎蔵界曼荼羅図

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明王寺

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